事故車修理 明和町

日産ノートにお乗りのお客様からの修理依頼で入庫。縁石に乗り上げてしまってから走行中ハンドルがとられるようになったという症状が発生。

乗り上げてしまった左前を見てみると、明らかにホイールの取付角度が曲がってしまっていましたので、サスペンション関係の部品に損傷があることは明らかでした。

まずホイール側を確認してみたところ、エア漏れはなかったのですがホイールが大きく曲がってしまっていました。

そしてサスペンション側も注意深く見てみると、サスペンションの下のほうが折れ曲がってしまっていました。ロアアームなどには損傷はなく、ホイールの損傷とサスペンションのショックアブソーバーの曲がりの2か所の修理が必要になる状態でした。

ショックアブソーバーの交換から進めていきます。ごく普通のストラット形式のサスペンションですので特に難しいことはありません。ナックルへの締結ボルト、スタビライザーリンク、ブレーキホースの固定部、ABSセンサーの固定部を外していきます。

続いてアッパーマウントのナットを緩めます。他の国産メーカーでは使用されていることはあまりない、18mmのナットで固定されておりました。

上と下の固定部が外れればショックアブソーバーの取り外しができます。本来まっすぐな状態になっているものが曲がってしまっています。

今回はスプリングやその他部品は再利用し、損傷のあるアブソーバー部分のみ交換をしていきます。スプリングコンプレッサーという工具でスプリングを縮めておいてから外します。

新旧部品を並べてみると曲がり具合がよくわかります。

交換したアブソーバーを元通りに取り付けしていきます。画像を撮り忘れていましたが、このあとホイールも新品に交換し、サイドスリップの測定・調整・ハンドルセンター出し、試運転などを行い、異常がないことを確認して作業を完了しました。縁石に