多気郡明和町 オートマ修理

MC12S

ワゴンRにお乗りのお客様からのご依頼です。オートマチックトランスミッションの変速時のショックがものすごく大きくなってしまったとのお申し出がありました。車引き取り時に試乗したところ、変速タイミングにあわせて「ガツン」と大きい衝撃とともに変速される状態でした。

オートマチックトランスミッション自体の故障も考えられましたが、変速タイミングや変速時のタイムラグなどに気になる点はなかったため、トランスミッション内部で、変速を行うための油圧経路の圧力の過大が原因として考えられました。整備資料を基にライン圧ソレノイドの良否判定を行います。

測定箇所はトランスミッション上部のカプラー部分です。

ライン圧ソレノイドの抵抗値を測定してみると、基準値である2.6~3.2オームとは全然違う数値が出たため、原因はこれだと判断しました。

ライン圧ソレノイドはオートマチックトランスミッションのオイルパン内にあります。オイルパンを外していきます。

ボルト止めになっていますので、ボルトを外せば簡単に取り外しができます。

交換したライン圧ソレノイド。

せっかくオイルパンを外したので、フィルターも交換しておきます。

ライン圧ソレノイド交換後、もう一度抵抗値を測定してみます。気温が測定基準値とは異なったため少し抵抗値が高くなっていますが、特に問題のない数値に変化しました。そのあと試乗してみると、変速ショックも小さくなり、もとの状態になりました。オートマの場合、故障のしかたによっては修理が高額になってしまうパターンもあり少し心配しましたがセンサーの交換で修理が完了できて良かったです。