回転ぼそつき・吹けあがらない

HA7アクティ

ホンダ アクティトラック【HA7】の修理事例のご紹介です。症状としてはエンジンはかかるが、アクセルを踏んでも吹け上りが悪く、速度も出ずまともに走れないという症状でお預かりしました。

明らかにエンジン不調の状態ですので点検を行っていきます。まずは荷台のエンジンカバーを外していきます。

3気筒あるうちの1気筒が正常に動いてなさそうな感じの調子の悪さです。イグニッションコイルの不良やスパークプラグの摩耗による不調も起こりやすいため、まずはコイルとプラグを点検しましたが、特に問題はありませんでした。圧縮測定をしても3気筒ともに正常値を示していました。あとは燃料系統のトラブルかと思い、デリバリーパイプを緩めてキーをONにしても燃料がほとんど出てきませんでした。原因はそこにありそうです。

そうなると燃料ポンプの不良や配管の詰まりなどが考えられます。いずれにしても燃料タンクを取り外さないことにはポンプの点検もできませんので、タンクを降ろします。

こちらのお車は4WD仕様のお車ですので燃料タンクを降ろすためにプロペラシャフトを外す必要があります。

プロペラシャフトを取り外します。位相が変わらないようにマーキングをしておきます。

燃料タンクの下を通っているステーも取り外します。

ようやく燃料タンクが降ろせました。

燃料タンクの中から燃料ポンプを外していきます。

外した燃料ポンプは側面が錆びていました。

ポンプとフィルターストレーナーを取り換えしていきます。

燃料ポンプの組み換え完了です。

ポンプボデーに燃料ポンプを組みつけていきます。それを今度は燃料タンクに戻していきます。

燃料タンクを車体に取り付けます。

プロペラシャフトを元に戻していきます。

すべて元通りに組み付けたらエンジンを始動して点検を行います。点検の結果、吹け上りの悪さも改善され、これにて修理完了です。