多気郡明和町 ドライブシャフト交換

L175S

ハンドルを切って交差点などを曲がる際に、カラカラ、カリカリという変な音がするということで入庫しました。お預かり、試乗をしてみると結構大きな音が発生しており、乗っていて不安になるような大きさでした。

旋回時の異音の発生はほとんどの場合がドライブシャフトからの異音です。ドライブシャフトはエンジンで発生した動力をトランスミッションで変速させ、それをホイールに伝えるためのシャフト(棒)です。お車をリフトアップして確認してみます。ドライブシャフトの両端にはドライブシャフトブーツと呼ばれるゴム部品がついており、それが破れてゴムの中に水や砂などが入り、中身を傷めてしまうことで異音の発生につながります。

こちらの車両はドライブシャフトブーツの破れはありませんでしたが、ブーツは交換された形跡がありました。当店で作業したものではありませんので、どれくらい前に交換されたのかは不明です。破れてすぐ交換したのか、破れているのに気づかずしばらく経ってから交換したのかで、中の部品への影響も左右されます。おそらく後者のほうだったため、ブーツは交換したもののダメージが残り、異音の発生の原因になってしまったと考えられます。

修理方法としては部品の交換をするしかありません。異音の発生している部分だけを交換する方法もあるのですが、部品代が非常に高額だったためドライブシャフトをまるごと交換するという方法で修理を行うことになりました。使用するのはリビルト部品です。リビルト部品とは、中古部品をベースに分解・洗浄などを行い痛みのあるところを修理した再生部品です。新品より値段が安価なため、修理費用の削減になります。

ドライブシャフトを交換するには、シャフトをトランスミッションから取り外す必要がありますが、その際にミッションオイルが漏れてしまうためあらかじめドレンボルトから抜き取っておきます。

ロックナットを外し、ナックルから取り外します。錆などによる固着もなくスムーズに抜けて一安心です。固着して抜けない場合は非常に手間のかかることになってしまいます。

新旧比較です。リビルト品はほぼ新品のような見た目です。品質と値段は1、中古部品 2、リビルト品 3、新品 の順で上がっていきます。中古部品と新品部品の中間でいいとこどりの商品です。

右側も同じように交換していきます。ドライブシャフトを丸ごと交換するだけですので、作業時間も短くてすみます。

リビルト品の場合、古い部品は返却の必要があります。返却した古い部品をベースに再度リビルト品が生まれます。

シャフトの交換が終わったら、最初に抜き取ったミッションオイルを補充します。補充が完了したら、試乗を行い症状がなくなっているかを確認します。問題がなければ作業完了となります。ドライブシャフトからの異音を放置すると、最悪動力伝達ができなくなり、アクセルを踏んでも動かなくなってしまいますので注意が必要です。いつもと違う変な音が気になったら、すぐにご相談ください。伊勢市、松阪市、多気郡で車の異音の修理なら明和町のTSオートサービスへおまかせください。