インマニ ガスケット不良 水漏れ

L150S ムーヴ

ダイハツ ムーヴ【L150S】走行中にオーバーヒートを示す水温警告灯が点灯したとのことで入庫しました。

昨今の車は水温計がないことが多く、そのかわりに水温が低いときに点灯するランプ、高温になったときに点灯するランプの2つを使用して水温を運転者に示しています。今回は高温時に点灯する赤色の水温警告灯が点灯していました。

まずは冷却水(ラジエタークーラント)の量から点検を始めますが、サブタンクは空っぽでした。蒸発などで多少減ることはありますが、空っぽになっているということはどこからか漏れてしまっているという可能性が高いです。

ラジエターキャップを開けて、ラジエター本体の中を確認してみるとこちらもクーラントが入っていない状態でした。

漏れの確認のためラジエタークーラントを補充し、アイドリングでしばらく様子を見ているとエンジンの後ろ側のほうからラジエタークーラントがポタポタと滴ってきました。よく観察してみるとインテークマニホールドの中から漏れてきているようでした。

インマニの中からクーラントが漏れてきているのが確認できたため、インマニを取り外ししていきます。まずはエンジンの上のほうから順番に部品を取り外していきます。

インマニに付属しているスロットルボディも取り外していきます。

タペットカバーからのオイル漏れも確認できたためタペットカバーも取り外していきます。

インジェクターも取り外していきます。

取付ボルト、ナットを取り外してようやくインマニが取り外しできました。

外したインマニを見て見ると冷却水の通路をふさぐためのガスケット(パッキン)が破れてしまっていました。

タペットカバーからのオイル漏れにより変形・変質してしまったのでしょうか。そうだとするとタペットカバーからのオイル漏れはすぐに対処しておかないと別の故障を引き起こしてしまう事になります。

ガスケットを交換していきます。

インマニを取り付けていきます。

取り外した部品を元通りに組み付けていきます。

オーバーヒートをしてしまったため、サーモスタットを交換しておきます。

同じくラジエターホースも交換しておきます。

もちろんラジエターキャップも交換しておきます。

最後にラジエタークーラントを注入し、漏れがなくなったことを確認して修理完了です。