エバポレーター交換・自動車修理
エアコンが効かないということで入庫した【MH23S】ワゴンRスティングレーです。この年式のスズキ車はカーエアコンの室内側ユニットであるエバポレーターという部品からガス漏れすることが多く、一時はメーカーの延長保証がかかっていました。こちらのお車も作業当時は保証対象だったため、メーカー保証にて修理をさせていただきました。※現在はメーカー保証期間が過ぎているため有償修理になってしまいます。
メーカー保証修理部品ではエバポレーターの他に、コンデンサー内のフィルター・ドライヤーキット、エアコンコンプレッサーも同時に交換を行います。
ガス漏れが原因でエアコンサイクル内のオイルが漏れ、オイル切れによりコンプレッサーが焼き付きを起こしてしまっている車両も多くみられます。コンプレッサーの交換が必要になるかどうかで有償修理の場合は修理費用に差が大きく出てしまいます。
コンプレッサーの交換が必要になってしまった場合、メーカー純正品は非常に高額な為、中古再生品(リビルト品)を使用することで費用を抑えることが可能です。
フィルター・ドライヤーキットを交換するためにコンデンサーを取り外しています。
コンデンサー横の筒のような部分にフィルター・ドライヤーが内蔵されています。
フィルター・ドライヤーは汚れがたまっており、メッシュフィルター部分には多少の鉄粉が見受けられました。フィルターがしっかりと機能しています。
室内のエアコンユニットの中にエバポレーターが内蔵されているため交換するにはダッシュボードを取り外す必要があります。黒いケースの中に入っています。
こちらがガス漏れの原因になったエバポレーターです。腐食して穴が開いてしまうようです。
部品の交換が終わったら最後にエアコン配管内の真空引き作業・エアコンガスを規定量充填して修理完了となります。