HA24S アルト 修理

アルト HA24S

走行中にメーター内のエンジンチェックランプが点灯したとのことでお客様が持ち込みです。

エンジンチェックランプ

メーター内にある、潜水艦のような黄色い警告ランプがエンジンのチェックランプです。エンジン系統に異常がある場合に点灯し続けます。

スキャンツール

スキャンツールと呼ばれる機械を車に接続して、エンジンチェックランプがなぜ点灯したのかを調べていきます。P0031という故障コードが表示されました。この故障コードは空燃比センサーのヒーター回路の異常という内容になります。

空燃比センサー

スキャンツールで表示された故障コードをもとに故障の原因を断定していきます。スキャンツールで表示された内容イコール故障個所というわけではありません。あくまでもエンジンチェックランプを点灯させた原因が何であったかを表示するだけですので、本当に故障しているのかを調べていく必要があります。センサーのヒーター回路の導通点検を行った結果、導通なし(断線)の状態でしたので故障個所が断定されました。

空燃比センサー

取り外した空燃比センサーと、新品の空燃比センサーです。空燃比センサーは排気ガス中の酸素の濃度を検出し、適正な空燃比に近づけるためにコンピューターへ信号を送っています。

スキャンツール

部品交換後、もう一度スキャンツールを接続し、故障表示が消えることを確認します。

メーター

併せてメーターのエンジンチェックランプが消灯することも確認して、修理完了です。今回の故障原因、空燃比センサーのヒーター回路断線は特にエンジン不調などの症状が出ず、そのまま乗っている方も見えますが、車検の検査項目にエンジンチェックランプの点灯の有無がありますので、点灯したままだと車検が通りませんので、早めの修理をおすすめします。