多気郡明和町 O2センサー交換
ダイハツ ハイゼットカーゴのエンジンチェックランプ点灯による修理事例のご紹介です。車検で入庫したお車ですが、走行距離やメーター内のランプの点灯状態を確認する際にエンジンの警告灯が点灯したまま消灯しない状態になっていました。
車検の検査項目にエンジンの警告ランプの点灯の有無があり、エンジンの警告灯やABSの警告灯、サイドブレーキの警告灯、エアバッグの警告灯などが点灯したままになっていると車検が通りません。また、シートベルトの警告灯が未装着時に点灯し、装着時に消灯するかどうかの点検も行います。
エンジンの警告灯は主にエンジンに関する部品などに誤作動や故障があることをドライバーに伝えるためのランプです。点灯する条件は様々で数多くあるため、まずはなぜ点灯しているのかということを調べる必要があります。それを調べるためにスキャンツールと呼ばれる専用のコンピューターを接続して調べていきます。
調べてみた結果、故障コード P0135のフロントO2センサーヒーター回路信号系統と表示されました。この情報をもとに故障個所を断定していきます。まだこの段階ではおそらくこのあたりの故障であろうというようなあいまいな状態です。
O2センサーはマフラーに装着されており、排気ガス中の酸素濃度の検出して、より良い燃焼状態にするためにフィードバック信号を送っています。その中でもヒーター回路はO2センサーをすばやく活性化するための装置になっています。ヒーター回路系統の故障はセンサー内部での断線が多いため、サーキットテスターで導通を調べますがやはり思った通り導通なしの状態でした。この症状は内部的な故障のため交換が必要になります。
新しい部品に交換します。
交換後、もう一度スキャンツールで診断します。診断の結果、エラーの表示がなくなりました。
メーター内のエンジンチェックランプも消灯したことを確認して修理完了です。