中古車納車前整備のご紹介

MH23S スティングレー

お客様からご依頼でスズキのワゴンRスティングレー【MH23S】を仕入れてきました。中古車は状態が1台1台異なります。自社で管理していたお車ではないため、これまでの点検整備状態も不明です。そのため納車前の点検整備はしっかりと行わないと安心ができません。当社では中古車販売時の納車前整備から販売後のアフターサービスまで自社で対応できますので、外注コストを省くことができ、高品質な整備が可能となっております。

車検を新たに受けてお渡しするため法定24か月点検を行っていきます。いわゆる車検整備渡しです。まずは各ランプ類の球切れがないかどうかを点検していきます。

ブレーキランプやバックランプなど後ろ側も同様に点検を行います。

ワイパーゴムは消耗品ですので必ず交換させていただいております。

エアコンフィルターもほとんどの車に装着されているようになりました。こちらも交換を行います。発炎筒も有効期間があります。有効期間の切れているものは交換を行っております。

スペアタイヤのかわりにパンク修理キットが搭載されているお車も増えてきました。修理キットの中の修理液にも有効期間があります。いざというときに使用できなければ意味がないので、こちらも有効期間を点検し切れているものは交換させていただいております。

続いてエンジンルームの点検へ移ります。

ウォッシャー液の補充を行います。

スパークプラグは消耗品です。交換せずに使用し続けているとエンジン不調につながりますので、迷わず交換を行います。

エアクリーナーもスパークプラグと同様です。このように汚れが蓄積して真っ黒になっていてもエンジン不調を感じないのが現代の車ですが、だからと言って交換しなくても良いわけではありません。ベストコンディションにもっていくために迷わず交換です。

タイヤの空気圧の調整や残り溝の点検を行っています。

次はブレーキの点検を行っていきます。

取り外したブレーキパッドは面取り、表面の研磨を行います。

ブレーキキャリパーのスライドピンのグリスを入れ替えます。浮動式キャリパーの場合はスライドピンの動きは重要な要素です。

ブレーキパッドは清掃、グリスアップをして再度組み付けていきます。

リアブレーキはドラム式です。

ブレーキのホイールシリンダーインナーキットは定期交換部品ですので、交換を行います。

ゴムの弾力で気密を保っています。弾力がなくなるとブレーキフルードが漏れてきます。

こちらもフロントと同様、各部グリスアップを行ってから組み付けていきます。

隙間調整も忘れずに行います。

リアドラムのロックナットとハブキャップは一度分解すると再利用不可部品です。新品に交換して取り付けていきます。

ブレーキの点検が終わったら、下回りの点検を行っていきます。

ドライブシャフトブーツは破れているため交換が必要な状態です。

ロアアームのボールジョイントブーツもひび割れが発生してきていますので併せて交換を行います。

タイロッドエンドブーツも細かいひび割れが出てきていました。

ゴムブーツを交換していきます。

ドライブシャフトブーツを交換するためにドライブシャフトを外します。

ブーツの中にはベアリングを保護するためのグリスが入っています。走行中は回転する部分ですのでグリスの劣化も早く、ドロドロの状態になっています。

綺麗に清掃しグリスの入れ替えを行い、新しいブーツを取り付けていきます。

ロアーアームのブーツも交換し、これで安心です。

このタイミングでエンジンの補機ベルトの点検も行います。

取り外したベルトは見ての通りひび割れがひどいです。

新品のベルトです。溝の部分も新品だとこれくらい細いです。

ベルトの張り具合を調整してベルト交換は完了です。

エンジンオイルは必ず交換します。

ラジエタークーラントも交換を行います。

細かい部品ですがドレンコックも新品に交換しておきます。

ブレーキフルードの交換も当社の納車整備では基本項目となっております。

各車輪から古いブレーキフルードを抜き取っていきます。

劣化して変色していたフルードが綺麗な色のフルードに入れ替わり気分も爽快です。

ラジエタークーラントのエア抜き作業を行っています。

ホイールナットはトルクレンチで締め付けます。

ラジエターキャップやスマートキーの電池交換も忘れずに行います。

最後にスキャンツールでコンピューター診断を行っておきます。保存されていた過去のトラブルコードは消去しておきます。このような感じで納車整備を行っております。納車整備はお店によって内容が異なります。しっかりと行うお店、必要最小限で済ませるお店、さまざまです。最初にしっかりと整備されていると納車後に必要な部品交換が少なく済みますので、お客様のお財布にも優しいと思います。そのため当社では必要最小限の整備ではなくしっかりと整備を行うことを基本として、基本に忠実に作業を行っております。