多気郡明和町 スロットルボディの清掃

ACR50 エスティマ

トヨタ エスティマ【ACR50】信号待ちなどで止まっているとき、エンジン回転数が低くなりエンストしそうになるとの症状で入庫しました。まずは症状の確認を行いますが、シフトをDレンジに入れ止まっているとエンジン回転数が規定値以下になり、ガタガタ・ブルブルとエンストしそうなくらい回転数が落ち込むタイミングがありました。アクセルを踏むと吹け上りは悪くなく走行した感じも特に不調は感じず、症状はアイドリング時のみ発生していました。

タコメーターでは細かい数値が読み取れないため、スキャンツールを使用してエンジン回転数を読み取ります。エンジン回転数最小値項目を見ると426rpmと非常に少ない数値です。これだけ下がればエンジンが不安定になるのも当然です。

電子制御スロットル採用車のため、アイドリングの回転数はスロットルバルブで行われます。走行距離が増えてくるとスロットルバルブに汚れが蓄積し、空気の吸入量が減ってしまいアイドリング不調になる事例が非常に多いため、今回も同様と推定し、スロットルバルブの清掃を行うことにしました。

スロットルボディは車両後方寄りに装着されており、そのままでは作業できないためエアクリーナーボックスなどを取り外していきます。

スロットルボディが見えてきました。

予想通りスロットルバルブの周りは黒くなっており汚れが蓄積されています。

専用のクリーナーを使用して清掃を行っていきます。

真っ白だったウエスが真っ黒になってしまいました。

汚れを落とし本来の空気の流量に戻ったはずです。このあとスロットルの学習値のリセットを行います。

スロットル清掃・学習値リセットを行い再度、エンジン回転数をスキャンツールで確認していきます。しばらくモニタリングを行いましたが、エンジン回転数最小値がさきほどの数値426rpmから525rpmまで上がり、エンジン回転が不安定になることもなくなったため修理完了となります。