電動ファン回らない・モーター不良
車検で入庫したダイハツ ハイゼットカーゴのラジエター電動ファンモーター不良によるオーバーヒートの修理事例のご紹介です。
ラジエター液の交換時期であったためお客様にご相談の上交換作業を承りました。ラジエター下部のドレンコックより抜き取ります。
古いラジエター液を抜き取ったら、今度は新しいラジエター液を注入していきます。
新しいラジエター液を注入したらラジエター液の通路にたまったエア抜きの作業を行っていきますが、最近の車は水温計がついていないためスキャンツールを接続して水温センサーからの情報を確認しながら行います。
水温を見ながらエア抜きをしていましたが水温が100度を超えてもまだ電動ファンが回りません。このまま作業を続けるとオーバーヒートしてしまいますのでいったん作業中断します。本来であれば100度になる前に電動ファンが回らないといけないため不具合の原因を探していきますが、電動ファンモーターに軽く衝撃をあたえてみたところ、弱弱しく電動ファンが回りましたので、電動ファンモーターの不良だと断定しました。
電動ファンモーターの不良が確定したため交換作業を行います。フロントバンパーなどの取り外しをしないと作業ができませんでした。
取り外したラジエター一式です。よく見るとファンシュラウドが割れている箇所がありました。おそらくフロントバンパー付近を何かにぶつけてしまったのだと思われます。
電動ファンモーターの他にファンシュラウドも交換が必要になってしまっため、新品部品での修理はかなりの高額になってしまうため断念し、お値打ちな中古部品を使用して修理することになりました。足らない部品は移設し、元通りに組み付けていき、再度エア抜き作業を行っていきます。今度は無事に電動ファンが回り、水温も安定したため修理完了となりました。
