お客様のご希望の中古車をお探しします
お客様よりダイハツの初代ミラジーノ【L700系】の中古車を探して欲しいとのご依頼で、中古車オークションにて買い付けてきました。当店は中部運輸局認証の整備工場ですので納車前の点検整備はしっかりと行い、安心して乗っていただける状態にて販売させていただいております。一台一台状態が違いますのでそれぞれ整備する箇所も違ってはきますが、今回はこちらのミラジーノの整備をご紹介させていただきます。
オークション会場からお車を引き取り後、軽く点検を行いまして部品交換箇所を洗い出します。今回はこのくらいの部品交換を行います。
まずはエンジンルームの点検から行っていきます。ウォッシャーやラジエター液などの油脂類、バッテリの点検などを行っていきます。
エンジンルームではエアクリーナーの交換を行います。
スパークプラグの交換も行います。基本中の基本の整備です。
続いてタイヤの点検です。残り溝の有無、亀裂損傷の有無などを点検し、空気圧の調整を行っていきます。
タイヤを外してブレーキの点検です。フロントブレーキはディスクブレーキですので、ブレーキパッドの残量を点検します。
ブレーキキャリパーのスライドピンは清掃後、グリスアップを行います。
ブレーキパッドは面取り後、清掃、グリスアップを行い組み付けていきます。
続いてリアブレーキです。こちらはドラムブレーキです。軽く手で回してベアリングから異音がしていないかを点検します。こちらのお車は片側にベアリングからの異音が発生していました。
ベアリングを打ち換えていきます。
ブレーキドラムを外したらホイールシリンダーの点検を行います。ブレーキフルードが漏れてきていました。
ブレーキカップキットでホイールシリンダーの分解整備を行います。
各部清掃、グリスアップ、ブレーキシューの隙間調整などを行っておきます。
リアブレーキの作業後、ブレーキドラムは規定トルクでナットを締め付けます。
次は下回り、足回りのゴム部品の点検です。破れてしまっていると車検にも合格できません。
ゴム部品ですので経過年数などで劣化していきます。タイロッドエンドブーツは破れて中のグリスが飛び出ていました。
ステアリングラックブーツにも亀裂がありましたので交換を行っていきます。
取り外したラックブーツです。完全に破れてしまっていました。
ラックブーツ交換完了です。
タイロッドエンドブーツも交換を行いました。
その他にもスタビライザーのブッシュの点検などを行います。
こちらもひび割れを起こしており劣化しています。
スタビライザーブッシュも交換を行いました。
エンジンオイル、オイルフィルターは必ず交換を行います。
ブレーキフルードも必ず交換を行います。
各車輪から古くなったブレーキフルードを抜き取っていきます。
きれいすっきり。劣化して黄色っぽくなっていたブレーキフルードもこの通り綺麗な色になりました。
走行距離は10万kmにはなっていなかったのですが、タイミングベルトを交換しておきます。
クランクプーリーやタイミングベルトカバーのボルトを外していきます。
この後ウォーターポンプを交換するための事前準備としてラジエタークーラントを豪快に抜き取っていきます。
ボルトなどをひたすら取り外していきます。
カバーが外れたらタイミングベルトが見えてきます。
ウォーターポンプを交換します。
タイミングベルトテンショナーも交換を行います。
新旧タイミングベルトです。
タイミングベルトが新しくなりましたので、安心して乗れます。
タイミングベルトを外す過程で取り外した補機ベルトもすべて交換しておきます。
ラジエターのエア抜き作業を行っています。
ホイールナットはトルクレンチで締め付けていきます。
意外と忘れがちな発炎筒の有効期限。期限切れはもちろん交換します。
室内のエアコンフィルターもこのようにすごい汚れでしたので交換を行いました。
最後にエアコンの点検です。冷え具合があまりよくありません。
エアコンガスが規定量入っているかどうかは、一旦入っているガスを抜かないとわかりません。専用の機械を使用してエアコンガスを抜き取っていきます。
抜きとったエアコンガスの量は235gです。おおよそ100gほど規定量より減っていました。エアコンガス抜き取り後は規定量のエアコンガスを充填していきます。
しっかりと真空引きも行い、規定量のエアコンガスを充填すると、ここまで冷えるようになりました。
すべてを紹介するのは難しいため一部のご紹介になりますが、交換した部品たちです。年式や走行距離はもちろんですが、中古車の場合、前オーナー様の整備状況によって状態は異なってきます。整備士として安心して乗っていただくためにはここまで部品を交換する必要があります。整備付きで安心の中古車をお探しなら是非当店にご相談ください。