多気郡明和町・伊勢市・松阪市 自動車修理
ダイハツ ムーヴラテ【L550S】のブレーキキャリパーのオーバーホールの作業事例のご紹介です。こちらのお車は当店が中古車として販売させていただいたお車で、納車前の点検整備時に発見された不具合ですので修理を行いました。ブレーキの点検は重要項目ですので特に注意すべき箇所です。ブレーキパッドを取り外した際にブレーキピストンのダストブーツの破れを発見しました。
おそらくブレーキパッドを交換した際にブレーキピストンを押し戻すのですが、ダストブーツ内に空気が入りふくらんだままブレーキパッドを装着してしまったためダストブーツが飛び出したままとなってしまい破れてしまったと思われます。ダイハツ車は空気が入りやすいように感じますので作業の際は気をつけています。ダストブーツを交換するためにブレーキキャリパーを取り外し、ブレーキピストンを抜き取ります。圧縮空気を使用してピストンを押し出します。
抜き取ったピストンは幸いにもサビや腐食もない状態でした。綺麗に磨いて再利用します。
破れてしまったダストブーツです。これでは水などが入り込んでしまいます。
ダストブーツ、ピストンシールなどがセットになったブレーキキャリパーのシールキットです。左右1台分のセットですので、反対側のキャリパーも同様にオーバーホールを行います。
ピストンシールやダストブーツを交換しオーバーホールが完了しました。
スライドピンにグリスアップを行ってから取り付けていきます。
最後にブレーキのエア抜き作業を行い修理完了となります。ダストブーツの破れは早く対処しないと、サビや腐食でピストンが固着してしまいブレーキの引きずりを起こしてしまいます。そうならないためにもブレーキの定期点検は重要です。
