自動車修理・自動車整備
ダイハツ アトレーワゴン【S320G】 エアコンの効きが悪いということで入庫しました。
まずは症状の確認を行います。風量MAX、最強冷にて吹き出し口温度を測定します。
アイドリング状態ですがご指摘の通り冷え具合が弱く不十分です。それよりも吹き出し口からの風が非常に弱いです。ブロアモーターの回転する音は聞こえますのでブロアモーターに不具合はなさそうです。そうなってくるとゴミやほこりなどの蓄積による詰まりが考えられますのでエバポレーターを点検してみます。
エバポレーターを確認するために分解していきます。
ブロアモーターケースやブロアモーターに異物は見当たりませんでした。
ブロアケースを取り外していきます。
エアコンフィルターが装着されていないお車になりますのでやはりエバポレーターに汚れが付着して目詰まりしていました。これでは風が通りません。
汚れを綺麗にしようと思うとエバポレーターを車両から取り外す必要がありますが、作業時間・費用が高額になってしまうため、完璧を求めず見える範囲でできるだけ汚れをとるという作業方法になりました。
再び汚れが蓄積してしまわないように、社外品の後付けエアコンフィルターを取付しておきます。
併せてエアコンガスの入替を行っておきます。車両に入っているエアコンガスを一度回収し、車両ごとに決められた充填量のエアコンガスを再度充填するという作業となります。エアコンガスは微量ですが自然に減少していってしまうためエアコンの効き具合も改善されることがあります。
規定量は270g~330gの間です。300gのエアコンガスを専用の機械を使用して充填していきます。
作業完了後、吹き出し口からの風量も復活し、冷え具合の改善もできました。