伊勢・松阪・多気郡明和町 車修理

ZC71Sスイフト

スイフトのお乗りのお客様よりエンジンの調子が悪いので診てほしいとのご依頼。お預かりし症状の確認を行うと、エンジンのかかり具合はまったく問題ないのですがアイドリングの回転がボソボソとばらついている状態でした。

ボンネットを開けてエンジンを見てみると、いかにも調子が悪い状態で変な振動が起きて、ゆらゆらと揺れていました。

過去の経験から、4気筒のうち1気筒が正常に作動していないような状態と判断し、イグニッションコイルやスパークプラグ、インジェクターなどの点検を行っていきます。

どの気筒が悪いのか簡易的にパワーバランステストを行って点検を行います。イグニッションコイルのカプラーを順番に一つずつ外していき、エンジン回転数の変化を点検します。正常に動いているコイルのカプラーを抜くとエンジン回転数が下がりますが、故障している気筒はコイルのカプラーを外してもエンジン回転数の変化はありません。これは、もともと正常に作動していない状態のためイグニッションコイルの動作を停止させてもすでに調子が悪いためエンジン回転数に変化がでないからです。

今回は2番の気筒のイグニッションコイルのカプラーを外しても変化がなかったため、2番シリンダーに不具合の原因があると断定しました。コイル、プラグ、インジェクターなどの不良が主な原因になりますが、イグニッションコイルの不良が割合的に多いと感じます。

外したコイルをよく見ると、ひび割れのような状態になっていました。ここから電気が逃げてしまい正常に作動できない状態だと思われます。不良だと思われるコイルを別の気筒と入れ替えてみてパワーバランステストを再度行うと、入れ替えた場所の気筒が不調になるという結果が出ました。これらの結果からやはりイグニッションコイルの不良ということになります。イグニッションコイルを交換するとエンジン音や振動も正常になりました。試乗テストを行い問題がないことを確認し修理完了となりました。