クーラント・冷却水 漏れ修理
車検で入庫したワゴンR【MH21S】からラジエタークーラントが微量ながら漏れが確認できたため修理をさせていただきました。ラジエタークーラントはエンジンの冷却を担う重要なものです。漏れが進むとラジエタークーラントがなくなってしまい、エンジンのオーバーヒートにつながりますので、早めに対処をする必要があります。
水漏れの箇所はラジエタークーラントを循環させるためのウォーターポンプからです。エンジンオイルを交換する際に下から覗いて点検したところ微量ながら、漏れたラジエタークーラントが結晶化していることが確認できました。
ウォーターポンプを交換するにあたって作業性をあげるためにフロントバンパーを取り外します。
ウォーターポンプはエンジンの動力でベルト駆動されていますので補機ベルトを取り外します。取り外したベルトはひび割れがひどかったため、こちらも同時交換を行います。
ウォーターポンプの前にはエアコンのコンプレッサーが取付られており作業の邪魔になるため、こちらも少し位置をずらしておいて作業を行います。
ウォーターポンプを取り外す前にラジエタークーラントをラジエターのドレンコックより抜いておきます。
ウォーターポンプの合わせ面の液体ガスケットがなぜかはみ出ており、そこからも少しにじんできている様子です。
取り外したウォーターポンプです。取り外さないと見えない裏側からも少し漏れがあり、このまま漏れが進行していくことが予想されたため交換するタイミングとしてはよかったと思います。
合わせ面をきれいにしておいてから新品のウォーターポンプを取付します。
ひび割れのひどかった補機ベルトも新品交換します。
ウォーターポンプ、補機ベルトの交換が完了です。このあとラジエター液を補充してエア抜きを行い修理完了です。普段車のメンテナンスをあまりしない、車検の時くらいしか点検をする機会がないというお客様には、車検時に不具合箇所が見つかった場合はできる限り早め早めに対処しておくことをおすすめします。気づかないまま乗っていると、不具合が起こったことに気づいたころには手遅れになっている場合も少なからずありますので注意が必要です。