軽トラの車検 明和町

ダイハツ ハイゼットトラック【S200P】の車検です。軽トラや軽バンなどの軽貨物車の車検もおまかせください。

いつも通りまずはじめに外観の検査から行います。ヘッドライトやウィンカーなどの球切れの有無、レンズに割れや欠損がないかどうかなどを点検していきます。

後ろも同じようにテールやブレーキ、バック、ウィンカー、ナンバー灯などの球切れがないかなどを点検します。球切れは自分では意外と気づかないものです。こちらの車両も左側のブレーキランプが球切れしておりました。

スペアタイヤの点検を行います。空気圧の調整やエアーバルブからのエアー漏れがないかなどを点検していきます。

残り溝やひび割れなどの点検も行います。軽トラのようにスペアタイヤが室内ではなく、車外に格納されている場合、劣化は早くなります。いざというときに使用できないと意味がないため、ひび割れなどがあった場合は交換しておくことをおすすめしております。

バッテリーの点検です。専用のテスターを使用してバッテリーの性能を測定します。

車をリフトアップして下回りの点検を行います。普段見ることがないところですので、見落としがないようにしっかりと点検を行います。

下回りでは走行中に水やゴミ、砂などから可動部分を保護するためのゴムブーツが多用されています。

これらのゴムブーツが破れていると車検に通りません。破れてはいないがひび割れがひどくなっている場合は車検に通ってしまいます。しかしながら普段目にするところではないため、破れてしまってもすぐに気づくことはありません。破れた状態で乗っているとゴミや水などがゴムの中に入ってしまい、部品を痛めてしまう原因になりますので、ひび割れがひどい場合は交換をおすすめさせていただいております。

ひび割れが発生していているゴムブーツです。破れてはいないため車検には通りますが、早めの交換をおすすめしています。

ラジエター、エアコンのコンデンサーの点検です。折れ曲がりや穴あきなどの損傷がないか点検を行います。

エンジンの補機ベルトの点検を行っています。摩耗具合や損傷の有無、張り具合は適正かどうかなどの点検を行います。

エンジンのエアクリーナーの点検を行います。汚れで真っ黒になっています。これだけ汚れが蓄積していると空気が通りにくくなります。

新品に交換させていただきました。

エンジンのスパークプラグの点検です。かなり摩耗していました。エンジン不調にならないのが不思議なくらい悪い状態です。

もちろん新品に交換です。このような状態でも車検に通ってしまいます。

続いてはブレーキの点検です。まずはフロントブレーキから。

ブレーキパッドを取り外して残量の点検、各部清掃やグリスアップを行っていきます。

パッドやキャリパーのピンにグリスアップを行います。動きが悪くならないよう定期的にグリスアップは必要です。

キャリパーがスムーズに動くかどうか点検します。グリスアップを行ったのでスムーズに動きます。

元通りに組み付けてフロントブレーキは完了です。

続いてはリアブレーキの点検です。

こちらもフロントと同じように残量の点検などを行います。

リアブレーキを作動させるホイールシリンダーからブレーキフルードの漏れがないかなどを点検します。ゴムブーツをめくったらサビが見えましたので修理を行います。

ホイールシリンダーを取り外します。

ホイールシリンダーの中身を取り外してみるとこのようにサビサビでした。サビにより動きが悪くなり、ブレーキの効き不良や引きずりの原因になってしまいます。

サビを落としてゴム部品の交換を行っていきます。

ホイールシリンダーを元通りに組みつけ、清掃やグリスアップを行います。

最後にブレーキフルードの交換を行います。ブレーキフルードはブレーキを作動させるための作動油です。2年毎の交換を推奨しております。車検にあわせて交換をしておくとわかりやすいです。

抜きとった古いブレーキフルードは濁った色をしていました。本来は右側のボトルに入った新油のようにほぼ透明な色をしています。

交換は各車輪から古いフルードを抜き取っていき、新しいフルードを満たしていきます。

作業がすべて終わればタイヤを取付し、トルクレンチでホイールナットを締め付けて作業完了です。