伊勢市・松阪市 ヴォクシー車検
トヨタの人気のミニバン ヴォクシーの車検を承りました。
走行距離は約10万kmです。このあたりの走行距離になってくると様々な部品の劣化や痛みが出始めてきますので、車検整備費用も少し高くなってきたりします。
いつも通りまずは外観の検査から行います。ヘッドランプやフォグランプ、ポジションランプなど球切れやレンズの破損などは車検が通りません。
後方も同様に点検します。
お車をお預かりする際に、気になっている点などを確認させていただくのですが、信号待ちなどでエンストしそうになることがあるというお申し出がございましたので、ヒントになるようなデータがないかコンピューター診断を行っておきます。
コンピューター診断をしてみるとエンジンコンピューターにP1605 アイドリング不安定という故障コードが残っていました。この結果からアイドリングの回転数が落ちすぎてしまうことが原因だと断定しました。
アイドリングが不安定になる原因は多岐に渡りますが、経験上スロットルボディの汚れによるものが多いと感じましたので、エンジンルームの点検と同時にスロットルボディの清掃も行うことにしました。
こちらがスロットルボディです。エンジンの中に空気が入る場所になります。見た感じは綺麗に見えるのですが。
専用のクリーナーを使用して掃除をしてみると白いペーパーウエスがこのように真っ黒になってしまいました。走行距離を重ねるたびに汚れが蓄積されていきます。
スロットルの清掃を行ったあとはヒューズを抜いて学習値のリセットを行っておきます。
標準のアイドリング回転数は650rpmです。
アイドリング回転数も基準値の約650rpmで安定していることを確認します。これで問題ないと思いますので様子を見てもらうことにします。
引き続きエンジンルーム内の点検を行っていきます。補機ベルトの摩耗・劣化の点検を行います。
専用のテスターを使用しバッテリーの点検を行います。
エアクリーナーの点検です。まだ使用できる状態だったため清掃して再利用です。
スパークプラグの点検です。メーカー指定は20万kmごとの交換となっておりますが、確実に性能は低下していっていますので整備費用の予算があれば10万kmごとの交換をおすすめしています。
次はブレーキや足回りの点検へ移ります。タイヤの空気圧の調整や残り溝の測定、タイヤの亀裂や摩耗の状態などの点検を行います。
このようにタイヤ側面に細かいひび割れが発生している場合は要注意です。溝が残っていても早めの交換をおすすめします。
整備用リフトで車を持ち上げて車体の下部を点検していきます。
エンジン、ミッションからのオイル漏れの有無、ブレーキや燃料配管の損傷の有無、マフラーの損傷の有無など点検する箇所はたくさんあります。
ドライブシャフトブーツを始め、各ゴムブーツなどの点検も行います。
次はブレーキの点検を行っていきます。ブレーキパッドの残量の確認をしています。
リアブレーキもディスクブレーキですのでパッドの残量の確認を行います。
ブレーキの点検で重要なのがグリスアップです。ブレーキの作動が悪くなってしまわないようにグリスの補充を行います。
浮動式キャリパーですのでスライドピンがスムーズに動かないといけません。スムーズに動くかどうか点検を行います。
ブレーキパッドにもグリスを塗布しておきます。
ラジエター液は長寿命タイプが使用されていますが、交換時期がきていたため交換させていただきました。
ドレンコックのパッキンは再利用せず交換します。
ラジエター液のエア抜き作業を行っています。
ブレーキフルードは2年毎の交換をおすすめしています。
各車輪から古いフルードを抜き取っていきます。
綺麗な色をした新しいブレーキフルードに交換ができました。
スペアタイヤの点検も忘れずに行います。
エアーバルブの点検を行うと、このように手で折り曲げたら千切れてしまいました。これでは使用できません。スペアタイヤが車外に搭載されている場合は劣化が早くなります。いざというときに使用できなかったら意味がありませんので、しっかりと点検を行います。
ワイパーゴムも軽く引っ張れば千切れてしまいましたので交換を行いました。
発炎筒も有効期限が切れていましたので交換させていただきました。ご紹介は以上となりますが、その他にも点検を行っております。当店では1台1台時間をかけてしっかりと車検整備を行っております。2年に1回の点検だからこそ手を抜かずに行うことが安心・安全へとつながると思っております。