キャリパーピストン固着
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ハイエースバン【LH172V】にお乗りのお客様からの修理依頼です。ブレーキペダルのタッチに違和感があり見てほしいとのお申し出があり、確認を行いました。
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車をリフトアップし、タイヤを手で回転させてみると左右のタイヤで回転させるための力の入れ具合が明らかに異なりました。基本的には左右同じくらいの力で回らないといけませんので、回転が重くなっているほうが固着していることになります。ブレーキキャリパーが固着気味だとブレーキパッドを外すためにキャリパーを持ち上げたときに、結構な力を入れないと持ち上げられません。
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キャリパーピストンが固着する原因は内部のサビ付きや汚れの付着によるものですが、ピストンのダストブーツの破れによって中に水が入ってしまいサビが発生してしまうことがありますので、ダストブーツに破れがないか確認を行います。
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キャリパーを外してオーバーホール(分解清掃)を行っていきます。ピストンが固着しているとなかなか抜くことができないため、あらかじめブレーキペダルを踏んで油圧の力である程度ピストンを出しておきます。
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あとはエアーの力でピストンを押し出して、抜き取っていきます。
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外れたブレーキキャリパーのピストンです。多少のサビ付き、汚れの付着がありました。
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ブレーキキャリパーの内部も汚れが蓄積しています。
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キャリパーピストンのダストブーツやピストンシールなどを外していきます。
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ブレーキキャリパー内部を清掃していきます。ピストンシールやダストブーツが収まる溝も綺麗に清掃しておかなければなりませんので、ブラシを使用して清掃します。
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キャリパー内部を綺麗にしたら新しいピストンシールを装着します。また、ピストンシールやキャリパー内部にグリスを塗布しておきます。
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ブレーキピストンは綺麗に磨きます。サビがひどい場合はピストンの交換が必要になる場合がありますが、今回は再利用できるような状態だったため再利用を行います。
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ダストブーツとピストンを組み付けていきます。
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ブレーキホースのパッキンやスライドピンのダストブーツも交換していきます。
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キャリパーが元通りに組み付けできたら、もう片側のキャリパーも同じようにオーバーホールを行います。作業完了後、症状が改善されたことを確認して修理完了です。