自動車整備・カーエアコン修理
ダイハツ ムーヴ【L150S】 エアコンの効きが悪いということで入庫しました。吹き出し口からは涼しい風が出ず、送風のようになっていました。
エアコンの点検の行う際エアコンガスが規定量入っていることが大前提となりますので、まずはエアコンガスを一旦回収し、規定量を充填してから点検を行っていきます。
エアコンガスを充填する際に蛍光剤入りのオイルを併せて注入します。これにより原因がガス漏れの場合、ガス漏れ箇所の特定を行いやすくなります。ブラックライトをあてると緑色に浮かび上がります。エアコンガスを充填したら冷え具合も改善したためガス量の低下が原因だと特定し、一旦納車させていただきました。
1週間ほどでまた同じようにエアコンの効き具合が悪くなったため再入庫しました。ガス漏れをしていることが明らかなので点検を行ったところ、エンジンルーム内でのガス漏れは見つからなかったため、室内のエアコンユニット内でのガス漏れと推定し修理にとりかかることになりました。
室内のエアコンユニットを取り外していきますが、ダッシュボードの奥に配置されているためダッシュボードの脱着が必要になります。
ダッシュボードを取り外すためパネルを取り外していきます。
メーターやオーディオ、パネル類などを順番に取り外していきます。
ダッシュボードの取り外しができました。
この状態になって初めてエアコンユニットに到達できます。
エアコンユニットの取り外しができました。
ガス漏れしていると思われるエバポレーターです。
ブラックライトをあててみると予想通りガス漏れしていました。
エバポレーターを新品に交換していきます。
エバポレーターの交換が終わったら取り外したダッシュボードを元に戻していきます。
ダッシュボードが元に戻りました。
エアコンガスを抜いているこのタイミングで配管の接続部のOリングを交換していきます。
コンプレッサーの接続部のOリングです。
コンデンサー接続部のOリングの交換です。
接続部のOリングの部品代は非常に安いため併せて交換しておいたほうが安心です。
ガス漏れの原因のひとつにチャージポートのバルブコアがあります。新品のバルブコアに交換していきます。
Oリングの交換が終わったら配管内の空気を抜く真空引き作業を行います。
エアコンガス充填量は300gとなっております。
機械を使用して規定量の300gを充填していきます。
エアコンガス充填後動作確認を行います。冷え具合もまったく問題ありません。
フロントバンパーも元に戻し修理が完了となります。