多気郡・松阪市・伊勢市 車の修理
C25のセレナにお乗りのお客様。走行中にエンジンルームから湯気のようなものが出てきたということで入庫しました。
早速エンジンルームを開けてエンジンの冷却水を確認しました。通常は空っぽになることがないラジエター液のサブタンクですが、見ての通り空っぽになってしまっていました。
ラジエター液が減ってしまう原因として自然蒸発によるものもありますが、短期間で多量に減ってしまうのは漏れによることがほとんどです。ボンネットを開けるとラジエター液が蒸発したときにする独特なにおいがしていたため、どこからか漏れてしまっていることを確信し、ラジエターを確認すると簡単に漏れ箇所が確認できました。
ラジエター上部からの液漏れはメーカーや車種を問わずおこりえる可能性がありますが、こちらのC25のセレナは車種特有のウィークポイントなのか、これまでにも数台交換したことがありました。
今回はラジエターをごっそりと交換しての修理を行うことになりましたので、まずはラジエター内に残っている冷却水をドレンコックから抜き取るのと、ラジエター下側のロアーホースを取り外します。
次はエンジンルームからラジエター上部のアッパーホースの取り外し、ラジエターファンの取り外しを行います。
ラジエターファンとエンジンの間のスペースが少し狭いため抜き取るのに少し手間取りましたが、取り外す必要のあるものは多くないため作業自体は簡単な部類です。
今回は純正品は使用せず社外品の新品ラジエターで修理を行いました。純正品は高額ですが社外品を使用すれば1/3ほどの値段になります。
新しいラジエターが装着されたらラジエター液を注入しエア抜きを行います。エア抜きが完了し、各部の液漏れ有無の確認、電動ファンの作動状況、スキャンツールを使用して冷却水温の変化などをチェックし問題がなければ修理完了です。本来オーバーヒートしてしまった際はラジエターのホースやサーモスタットなども交換することが望ましいですが、今回はお客様とご相談の上、未交換としました。このように故障原因の部品だけではなく関連する部品も併せて交換するのが望ましいというような修理は数多くあります。あとあとトラブルが再発しないようにしっかりとご説明させていただきお客様のご意向をご確認させていただき、修理を進めるようにしております。