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N-BOX JF1

ホンダ N-BOX【JF1】のハブボルトの折損による交換修理事例のご紹介です。ホイールを車両に固定するためのホイールナットが1か所緩まず、無理やり緩めたらハブボルトが折れてしまったとのことで入庫しました。

1輪につき4つのボルトとナットで固定されています。そのうちの1本が見事に折れてしまっています。

修理するためにまずはホイールを外します。

ホンダ車はブレーキディスクローターがネジで固定されていることがあります。プラスネジ2本を緩めておきます。

ブレーキキャリパーを取り外し、ブレーキホースに負担がかからないようにつりさげておきます。

プラスネジとブレーキキャリパーが外れたらディスクローターが外れます。

ハブボルトはハブに圧入されていますので、プーラーを使用して押し出して抜き取ります。

ハブボルトの抜き取り完了です。

ボルトが折れているため全長が短くなり抜き取りできても、折れていない状態のものを入れるための隙間がない車種がホンダ車にはあります。その場合手間がかかってしまいますが、今回のN-BOXはなんとか挿入ができました。

ワッシャーやナットを使用して締めこんでいくことでハブボルトがハブに圧入されていきます。

他のハブボルトと出幅を比較し、同じ状態になれば正常に圧入が完了されたと確認ができます。

よく見ると外したホイールナットがホンダ純正ホイール用のナットではなく社外品のホイールに使用されるホイールナットがついておりました。ホンダ純正ホイールは当たり面が球面になっており、社外品ホイール用ナットは当たり面がテーパー形状になっており互換性がありません。間違ったホイールナットが装着されていたことによりナットとホイールの当たりが悪く過剰な力でナットを締め付けてしまっていたと考えられます。

すべてのホイールナットをホンダ純正ホイール用の球面ナットに交換して、修理が完了となります。