伊勢市のお客様からの修理依頼
伊勢市のお客様から、走行中エアコンが冷えなくなるという症状が出るということで修理依頼を承りました。お車はホンダのストリームです。まったくエアコンが効かないわけではなく、最初は問題なく冷えていて冷たい風が出てて来るが、しばらく経つと冷たい風が出てこなくなるということでした。
お車をお預かりして、症状を確認するために走行してみると確かに最初は冷たい風が出てきたのですが、しばらくすると冷たい風が出なくなりました。冷たい風が出なくなったタイミングで、エンジンルームにあるエアコンのコンプレッサーを見てみるとマグネットクラッチが入っていない状態になっていました。マグネットクラッチが入らない原因としてガス圧力の異常、クラッチ部分の磁化不良、そもそも電源が来ていないなどの原因がありますが、まずは簡単に点検できる電源部分から点検を行います。
ヒューズボックスにあるコンプレッサーのリレーを外し、バッテリー電圧が来ているかを最初に点検します。テスターで電圧を確認するとバッテリー電圧が確認できたので、次はリレーを通さず直結で電源を送ってみます。試してみるとマグネットクラッチは問題なく作動することが確認できました。となると、リレーの不良の可能性が高くなりますが、マグネットクラッチの磁化不良もまだ捨てきれません。完全に断線していれば電源を送ってもクラッチが動かないため、クラッチ不良だと断定できますが、磁力が弱くなっていて高温になるとクラッチを入れることができないという症状が起こるときもあるからです。
推定される原因は2つに絞られましたので、次にリレーの点検を行います。電圧を加えたときに導通があるかどうかを確認してみると、導通のあるとき、導通のないときがあることがわかりました。その結果、リレーの不良ということが断定されました。リレーを早速新品に交換し、もう一度試乗してみたところ交換前のような症状は出なくなり、無事に修理完了となりました。エアコンの故障は様々な原因があり、今回のようにリレーの不具合によるもの、コンプレッサーの不良によるもの様々です。エアコン不調、エアコン不良でお困りなら是非お問い合わせください。